障害があって働くことが不安だったり、仕事はしたいけど体力に自信がないなど、就職活動でお悩みの方は就労移行支援を利用してみませんか?
就労移行支援とは福祉サービスのひとつで、障害がある方の就職活動を支援してくれるサービスです。
でも、「就労移行支援」って具体的にどんなことをしてくれるの?
障害者手帳を持ってなくても利用できるの?
この記事では、就労移行支援について具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
就労移行支援ってなに?
就労移行支援とは、「障害者総合支援法」に基づく就労系障害福祉サービスのことです。
「障害者総合支援法」とは、障害がある方の日常生活や社会生活をより良いものにするための法律のことです。
就労移行支援では、障害を持ちながらも一般就労などを目指す方が、サポートを受けながら就職活動をすることができるサービスです。事業所に通所しながら挨拶やビジネスマナーを学んだり、仕事に役立つ知識やスキルを身に着けることができます。
就労移行支援には利用期間が原則2年間に設定されており、それまでに就職を目指して活動していきます。
就職後は6か月間の定着支援もあり、職場環境や仕事での悩みがあっても就労移行支援の支援員に相談することができるので心強いです。
就労移行支援の事業所数は3,393か所あり、37,000人以上の方が利用されています(令和4年度)。
お住まいの地域の通いやすい範囲に就労移行支援があるかもしれません。また、在宅での訓練を導入している事業所もありますので、遠方でも利用することが出来そうです。
参考:リタリコ仕事ナビ https://snabi.jp/article/235
参考:チャレンジド・アソウ https://challenged.ahc-net.co.jp/library/follow-up/
参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/22/dl/gaikyo.pdf
DXアップは在宅訓練もできる就労移行支援です。SNS運用やデザイン、ライティングなどの専門的なWebスキルを身に着けて、就職に強くなりましょう!
どれくらいの人が就職してるの?
令和4年度では、全国の就労移行支援から15,094人もの利用者が一般就労に移行しており、前年に比べると増えている傾向にあります。
他の就労系障害福祉サービス(就労継続支援A型・B型)と比べても、就労移行支援の利用者は就職率が高く、令和4年度では57.2%が就労移行支援を使って就職しているようです。
令和元年(就職率) | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | |
---|---|---|---|---|
就労移行支援 | 54.7% | 53.4% | 56.3% | 57.2% |
就労継続支援A型 | 25.1% | 21.4% | 22.0% | 26.2% |
就労継続支援B型 | 13.2% | 10.6% | 10.1% | 10.7% |
就労移行支援の就職率は、A型の2倍、B型の5倍以上あり、事業所によってはさらに就職率が高い場合もあります。
福祉サービスを使って一般就労を目指すなら、やっぱり就労移行支援が有力かもな…
参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000760686.pdf
DXアップの就労移行支援では様々な職種の企業と連携し、幅広い仕事に就職できるように支援します!自分に合った仕事に就くために、職場見学や実習のご案内も実施しております。
工賃がもらえる事業所もある
就労移行支援は、基本的に工賃は発生しません。それは就労移行支援の目的がお金を貰うことではなく、訓練をしながら就職を目指すことだからです。
ですが、一部の就労移行支援では工賃がもらえる事業所もあります。時給に換算すると200円ほどですが、作業をしながら工賃を貰うことで、より達成感や充実感を味わうことができます。
工賃とは:雇用契約を結ばずに作業をして得られるお金のことです。
DXアップは工賃が貰える就労移行支援です。SNS運用やデザイン、ライティングなどのWebスキルを学びながらどんどん実践できるから、就職活動に自信がつきます!
就労移行支援での活動は履歴書に書ける?
就労移行支援での活動は、「訓練歴」として履歴書に書いても良いそうです。
事業所でどのような経験をしたのか、どういうスキルを習得したか等を具体的に履歴書に書くことで、仕事に活かせる能力や成長意欲をアピールすることができます。
せっかく就労移行支援を利用していた期間を空欄にするよりも、就労に向けて活動していたことを書くほうが印象も良いです。
参考:DI-AGENT https://di-agent.jp/tips/entry019.html
就労移行支援のサービス内容
就職への訓練をするといっても、緊張しすぎなくて大丈夫です。就労移行支援は週1での通所からでもOKという事業所もあり、通所しながら生活リズムを整えたり、基礎体力の向上や、集中力を身に着けることから習得することができます。
ビジネスマナーやコミュニケーションスキルも身に着けることができて、社会人になるための初歩的な部分からサポートを受けることができるのです。
就労移行支援は、以下のような流れで利用していきます。
6か月間のフォローアップも行っているので、就職した後に悩み事が出てきても就労移行支援の支援員が相談に乗ってくれます。
参考:リタリコ仕事ナビ https://snabi.jp/article/2#9ae34
就職後は、就労定着支援のサービスを利用することをおすすめします。
就労定着支援とは、最大3年間まで就職後のサポートをしてくれるサービスです。
就職した後の職場環境や体調面などの悩みに支援員が相談に乗り、解決できるように手助けをしてくれます。
就労移行支援での6か月間のフォローアップが終了した後に利用しましょう。
DXアップの就労移行支援では、50種類以上のWebスキルを学習できます。就職後の支援も手厚く、面談や企業訪問なども行っております!
訓練の内容は豊富になってきている
就労移行支援での訓練はコミュニケーションスキルなどの基本的な訓練だけではありません。
実は事業所によってはITスキルやSEOライティングなどの専門的なスキルが身に着く訓練を受けることができる事業所も増えてきています。
- タイピング
- ワード、エクセル
- PowerPoint
- 電話対応、来客対応
- データ入力
- プログラミング言語
- ホームページ制作
- デザイン制作
- ライティングスキル
- 会計スキル
- 飲食店での実習
※事業所によって異なります。
手に職をつけるための訓練を受けながら就職活動をしたい方は、いろんな事業所の訓練内容を見比べて利用する就労移行支援を見つけましょう。
DXアップは、就労移行支援でもめずらしいライティングなどのスキルが身に着くプログラムを用意しております。強みを活かした就職活動をしませんか?
就労移行支援の対象者
就労移行支援の対象者は、以下の通りです。
- 65歳未満の方
※65歳になる前に5年間福祉サービスの支給決定を受けた者で、65歳に達する前日に就労移行支援の支給決定を受けていた場合は引き続き利用可能 - 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病のある方
- 企業などへの一般就労を目指している方
- 訓練を通して適性に合った職場への就労が見込まれる方
参考:d-career https://dd-career.com/column_data/11/
参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/3b.pdf
就労移行支援を利用するには障害福祉サービス受給者証が必要になります。受給者証を発行するには、お住まいの地域の区役所保健福祉課で申請してください。
障害者手帳がなくても利用できる
就労移行支援を利用するために必要な障害福祉サービス受給者証は、障害者手帳がなくても申請できます。
精神科の主治医の意見書があれば申請できますので、診察時に相談してみましょう。意見書は料金が発生し、できあがるまでに時間がかかりますのでご注意ください。
- まずは事業所を見つける
インターネット検索などで就労移行支援事業所を探し、見学に行って利用したい事業所を決めましょう。 - 申請書類を提出
申請書類に記入し、自治体の区役所保健福祉課に提出します。
【申請に必要なもの】
・申請書
・印鑑
・氏名、住所がわかるもの
・障害者手帳(持っていない方は主治医の意見書や通院していることがわかる記録)
※自治体などによって他の書類が必要な場合もあるので、事前に問い合わせることをおすすめします。 - 利用計画案を作成
サービスを利用するために、利用計画案を作成します。
利用計画案にはサービスを利用しながら達成させたい目標などを書きます。 - 認定調査・審査
自治体の職員が生活面や心身の状況などをお伺いし、認定調査を行います。 - 利用計画案を提出
認定調査の後、先ほど作成した利用計画案を区役所保健福祉課に提出します。 - 暫定支給
サービス利用を決定する前に、お試しとしておよそ2か月間の暫定期間が設けられる場合があります。 - サービス利用の決定
支給決定後は、受給者証が発行されます。いよいよ就労移行支援のサービスが利用できます。
参考:リタリコワークス https://works.litalico.jp/column/system/050/
参考:Cocorport https://www.cocorport.co.jp/jobs/column/support_procedure/
参考:札幌市 https://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/jiritsushien/2-3_serviceriyou.html
DXアップは障害者手帳がなくても、医師からの診断や定期的な通院がある方なら利用できます。SNS運用やデザイン、ライティングなどの専門的なWebスキルが身に着く就労移行支援です。
就労移行支援の利用期間
就労移行支援を利用できるのは、原則2年間です。期限が決められていることによって、より真剣に就職活動に取り組むことができるでしょう。
2年間の利用期限は基本的にリセットされません。たとえば札幌市の就労移行支援を利用したいとき、他の就労移行支援を利用していた場合は、その事業所の利用期間も含まれてしまいます。
でも、2年経っても就職できなかったらどうするの?
他の福祉サービスを利用するなどで働く能力が高まった場合、もう一度就労移行支援の利用が認められる場合もあるようです。
また、不安な場合は2年が過ぎてしまう前に事業所に相談することをおすすめします。
DXアップは、工賃を貰いながら無理のない範囲で通所できる就労移行支援です。訓練中に不安があってもいつでも相談できますので、安心して利用できますよ!
就労移行支援は利用料金がかかる?
就労移行支援は福祉サービスなので、利用者は利用料の1割を負担しなければなりません。ですが、ほとんどの方が無料で利用しております。
前年の世帯収入によって利用料金が発生する場合もあります。世帯収入状況によってかかる負担上限月額は、以下の通りです。
世帯収入状況 | 負担上限月額 | |
---|---|---|
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 (収入がおおむね300万円以下の世帯) | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯 (収入がおおむね600万円以下の世帯) | 9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
前年に働いていた方や、配偶者が高収入の場合、利用料金がかかる可能性があります。
5000×20=100,000
1割負担なので、10,000円が1か月の利用料金として発生。
※上の表で一般1の場合は9,300円が利用料金としてかかります。
参考:リタリコワークス https://works.litalico.jp/syuro_shien/price/
参考:ぎふ就労支援センター https://xn--jgrr4tei44x8qbc75m.com/charge/
DXアップの就労移行支援ではほとんどの方が無料で利用されています。在宅での訓練も導入しているWebスキルが学べる就労移行支援です。
就労移行支援と職業訓練の違い
就労移行支援も職業訓練も基本的に無料で利用で利用することができます。ですが職業訓練の場合はテキスト代がかかり、在職者や高等学校卒業者の方などを対象とした訓練は有料です。
就労移行支援は対象者が障害のある方に対し、職業訓練は障害を持たない方も対象です。職業訓練はより多くの方が利用できますが、就労移行支援では障害の特性などを配慮してもらうことができます。
また、職業訓練は週5で通わなければなりませんが、就労移行支援は週1からの通所が可能な事業所もあります。体調に合わせて無理のない就職活動がしたい場合は、就労移行支援の方が合っているでしょう。
就労移行支援は2年間の利用期間が設定されていますが、職業訓練はコースによって期間は様々です。
就労移行支援でも職業訓練のように専門的なスキルを学ぶことができる事業所も増えています。
就労移行支援は、お昼ごはんを提供してくれる事業所もあるよ!
参考:スキルアップスマイル https://sus.stone-free.jp/news/detail.php?id=218
DXアップは工賃が貰える就労移行支援です。SNS運用やデザイン、ライティングなどのWebスキルを学びながらどんどん実践できるから、就職活動に自信がつきます!
就労移行支援でサポートしてくれる人って?
就労移行支援の事業所では、支援員がチーム体制で利用者ひとりひとりのサービス状況を把握し、管理・指導します。
就労移行支援でサポートしてくれる支援員は、以下の通りです。
- サービス管理責任者(サビ管)
事業所には必ず1名以上配置されます。
利用者の個別支援計画を作成し、サービス支援の進行状況を管理しています。
事業所内の職員のまとめ役も行っております。 - 職業指導員
利用者の知識・技術を身に着けるための指導をしてくれます。
ビジネスマナーやパソコンスキルなど、事業所によって様々な訓練を指導します。 - 就労支援員
利用者の就職活動を支援するために、就職先の開拓や職場への同行をしてくれます。
就職後の定着支援も行ってくれます。 - 生活支援員
利用者の日常生活や体調面を配慮し、サポートしてくれます。
健康管理や生活リズムを整えるための支援やアドバイスを行います。
サービス管理責任者は障害者支援の実務経験が求められ、社会保健福祉士などの国家資格を所持していることもあります。
就職活動に強い支援員や、体調面などを気にかけてくれる支援員が揃っているところが心強いですね。
DXアップは無理なく通所しながらWebスキルを学べる就労移行支援です。動画制作やSNS運用など、好きなことを特技にして就職活動しませんか?
就労移行支援の利用方法
就労移行支援を利用するには、まずお住まいの地域に通いやすい事業所があるかどうかを探してみることから始めましょう。
就労移行支援事業所を探すには、以下の方法があります。
- インターネット検索
- 自治体の区役所保健福祉課窓口に相談
- ハローワークに相談
気になる事業所や利用したい事業所が見つかったら、見学や体験を申し込みましょう。
利用したい事業所が決まったら、自治体の区役所保健福祉課の窓口に相談し、サービス利用に必要な福祉サービス受給者証の発行手続きをします。
支給が決定し福祉サービス受給者証が交付されれば、就労移行支援のサービスを利用することができます。
DXアップは障害者手帳がなくても、医師からの診断や定期的な通院がある方なら利用できます。SNS運用やデザイン、ライティングなどの専門的なWebスキルが身に着く就労移行支援です。
まとめ
就労移行支援は、年々利用者数や就職率が上がってきており、専門的なスキルが身に着く訓練を受けられる事業所も増えています。
利用期間に縛りがあったり、利用料金がかかる場合もありますが、真剣に就職活動に取り組みたい方は利用する価値が大いにあるサービスでしょう。
これから就労移行支援を利用したいと考えている方は、自分に合った事業所を探してみてください。
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